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電子投票による効率化の実例

スマートフォン 簡単投票システム

ある労働組合での選挙事例

A労働組合様では、6,500名から300名程度までの複数支部が存在し、全体人数は9,500名でした。
毎年1回の代議員・執行役員選挙を実施していました。

電子投票導入前

手作業による選挙準備作業

3つの選挙の投票用紙を行う場合、3枚の投票用紙を色分けして印刷する必要がありました。
9,500人×3選挙ですから、実に28,500枚の投票用紙が必要になります。
投票用紙は採番され、一定の枚数をそれぞれ封筒に封緘し厳密に管理していました。
封筒を開封するときは、開封時間、開封者の記名、捺印を行って厳重に管理することもしていました。

投票期間は2週間あり、その間各支部で投票所を設置していました。
人数が多く建屋が分かれた支部では、複数の投票所を設ける必要がありました。
各投票所には受付要員を置き、投票記入ボックス、投票箱などを設置します。
当然ながら大きい支部では、一人では運べないような大きい投票箱が設置されていました。

投票所での受付の流れ

①投票所の受付にて組合員の本人確認を行います。
②本人確認はキングファイルの組合員一覧から消し込み作業を行います。
③受付は手作業となるため、休み時間には、受付に40人から50人ぐらいが列をなす場合もありました。

複数の投票所がある場合、2重投票を防ぐ手段として投票済みの組合員の情報を消し込み、他の投票所へFAXにて連携していました。
この作業は、リアルタイムでの更新ができないのと同時に、非常に手間のかかる作業です。
受付完了後、各人に投票用紙を渡し、投票記入ボックス内で記入してもらいます。

投票後の集計

一番大きい支部で開票作業に約8時間かかるのが通例でした。
開票開始が19時ですから、深夜3時までの作業となっていました。
実際に大きな支部では会議室に投票用紙18,000枚を広げ一枚ずつ有効票、白票、無効票などを確認しながら、複数名で交代しながら開票作業を行っていました。

電子投票化への要望

A労働組合様では、投票所の設置と本人確認に関して、従来に近い方式で行いたいということでした。
そのため、受付をオンライン化することと、投票記入ボックス内でのタブレット端末設置をご提案しました。
今回のご要望に関しまして、e投票の標準機能では対応出来ないため、カスタマイズ版でのご提供としました。

電子投票導入後

準備作業

候補者登録と組合員登録は定型画面から行えるようになりました。
組合員データはCSVファイルから取り込めるため、入力の手間や打ち間違いは発生しません。
今回、ペーパーレス化を同時に実施したため、印刷コスト郵送コストは発生しません。
また、準備作業に要する時間は、大きく削減されました。

投票所での受付の流れ

当初での受付は、オンライン化され素早く実行できる仕組みを採用しました。
受付後に投票記入ボックス内でのログインが可能になります。
受付時間が短縮されると同時に、二重投票は不可能となったため、FAXによるチェック作業は不要となりました。

投票の方法

投票記入ボックス内のタブレット端末でログイン後、選挙の投票をします。
ボタン操作で完了するため、無効票が無くなりました。

集計に関して

8時間かかっていた集計作業が、3分に短縮されました。

e投票カスタマイズ版に関して

e投票は、確立した投票エンジンをそのままに、認証方式・権限・インターフェースなど、様々なカスタマイズ要件に対応可能です。
カスタマイズ版は、基幹システムと同様の手法で、様々なテストを経て提供されます。

組合の選挙、信任投票をネット投票で行うならこちらから。

電子投票についてはこちらの記事も参考になります。
◆電子投票は夢のようなシステムではない?

◆国勢調査と電子投票

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